2024年12月01日
世界中の素晴らしい動物たちとの出会い
Meeting with wonderful animals around the world
December 06, 2024
ネパール海外研修旅行 Team C
COUNTRY Nepal/ネパール
2024年10月14日からネパール研修旅行に行ってまいりました。
グループ構成は、社長、病院長、管理部1名、生体管理・貿易1名、ペット輸出入代行3名、病院1名の計8名です。
成田発のネパール航空でカトマンズ到着時に、空港で当社社員のご両親が出迎えにいらっしゃり、カダといわれるステキな白い布を我々一人一人の首からかけていただきした。これはネパールでゲストを歓迎するとき、旅の安全を祈るとき、旅が終わり帰路までの無事を祈る気持ちを込めて贈られるものとのことです。
カトマンズからは国内線でのフライトです。予定から3時間程度の遅れで無事にポカラの街に到着しました。
10月15日、ポカラでは午前中トレッキングの範疇をいささか超えた山登りをこなしました。道中、ネパールの虫や小動物を探そうにも足を運ぶのに必死でそれどころではなかったというのが正直なところです。
また、雨季は終わったところですが、まだ雲が多く残念ながらヒマラヤ山系ははっきり見えません。午後はチベット難民村訪問の後、雨に降られましたが、国際山岳博物館でネパールの地理的特徴や動植物の標本などの展示を見学して濡れるのを避けられました。夕食後、まるでお祭りのように市民が楽しんでいるにぎやかなポカラの夜を体験できました。
10月16日、早朝5時に出発し標高1,592mのサランゴットに向うも曇り空でお目当てのヒマラヤのアンナプルナ山系と日の出を拝むことはできませんでした。
ポカラからチトワン国立公園に向けて7時間ほど悪路をすすみ、チトワン国立公園から川を挟んだ対岸のホテルに到着。いよいよメインのチトワン国立公園に到着です。
野生動物病院でDr. Kiran Rijalのご案内でトラに噛まれて治療入院中の子サイ4頭を収容している施設を見学させていただきました。
10月17日、チトワン国立公園はインドとの国境に近く標高が低いため、エベレストに代表されるヒマラヤ山系のイメージとは全く異なる森林と草原が広がっています。一本の木をくりぬいて作られたカヌーに乗って川を下りながら、野生の鳥やクロコダイルなどを至近距離で観察できました。ただし、転覆したらワニの餌食になりそうなスリルも味わえます。
その後、公園内のエレファント・ブリーディングセンターを訪問し、ゾウの親子たちと交流ができました。ここは使役用の繁殖施設なのか保護施設なのかよくわかりませんでしたが、種オスを差し置いて野生のオスが種付けしてしまっているという裏話を聞くことができました。ガイドさんによれば野生のオスはとても魅力的だからということです。
午後は四輪駆動車でサファリです。公園内ではクジャク、シカ、サルといった野生動物たちを実際に確認できました。途中でカイマンワニの繁殖施設で休憩後、野生のサイと至近距離で対面できたのが本日のハイライトでした。チトワン国立公園内にはトラもいるのですが、残念ながら対面はかないませんでした。
10月18日、野生動物病院に向かいましたが残念ながら患畜なし作業なしとのことでWildlife Display and Information Centerで公園内の虫からゾウまであらゆる種類の野生生物の標本が展示されているのを見学しました。
午後、カトマンズに向けて国内線フライトのため、バラトプル空港へ向かいましたがなんと欠航。代替手段は陸路しかありません。現地旅行エージェントが優秀ですぐに車を手配してくれましたが、またしても悪路とさらには渋滞のなかを7時間進み、夜遅くカトマンズに到着となりました。
10月19日、ネパールの首都カトマンズでは、野犬や捨て犬を保護し、治療し、里親を探して譲渡するという活動をしているAnimal Nepalという保護施設を訪問しました。その志の高さに感心して思わずポケットマネーから寄付をさせてもらいました。また、町の獣医さんLifeline Animal Veterinary Hospitalを訪ねて、山川院長のネパールのペット診療事情について多くの質問にAsst. Prof. Dr. Subash Rimalからご説明をいただきました。
Animal NepalおよびLifeline Animal Veterinary Hospitalのいずれもネパールから海外へのペット輸出を経験しているとのことで、ペット輸出入代行業務に役立つ情報を得ることができて有意義な訪問となりました。
午後はカトマンズ中央動物園を訪問。展示動物はネパール土着の動物ばかりでしたが、来訪者数も多く市民の憩いの場となっていました。
さて、ネパール最後の夕食をとっていたところ、旅行会社から恐ろしい連絡が来ました。明日飛行機が飛べないので帰国できないというのです。とりあえずホテルを手配してくれました。
10月20日、日本人コミュニティを探してLotus Restaurant & Coffee Galleryを見つけました。店内には日本人はいないものの、現地に滞在していた日本人の方々が帰国時に残していったのであろう蔵書や調度品が多数おいてあり、なんといっても料理や和菓子が完全な日本食で、かつ味も問題なしです。旅行者や現地の日本人の書き込みがあるノートがありましたので、当社のペット輸出入代行からのコメントを残させていただきました。カトマンズに旅行する機会がありましたらぜひ訪問してください。
10月21日、ただひたすらに出発を待ち続け、なんと予定より30時間遅れてしまいましたが無事に帰国できました。
ネパールではネパール時間というものがあるといわれました。まずは時間通りに物事が進みません。実際の経験では、飛行機は時間通り飛びません。天候不順や機材の不具合など理由があるだろうに、それをきちんと伝えてくれません。アナウンスもなければHPやアプリでの情報提供もありません。おそらくシステム(仕組み)が悪いのだと思います。しかしネパール人個人の印象は悪くなく、むしろ良かったです。自由時間に比較的長時間話したネパール人が2人ほどいらっしゃいましたが、誠実で真面目でした。特筆すべきは旅行代理店の動きの速さでした。常に先回りして悪い情報をくれたりして、そのトラブル対応も日本と比較して遜色ないと感じられました。私たちのこれからの仕事の仕方の参考になると思います。