2024年12月01日
世界中の素晴らしい動物たちとの出会い
Meeting with wonderful animals around the world
December 21, 2024
ネパール海外研修旅行 Team A
COUNTRY Nepal/ネパール
今回の海外研修旅行では、A班とC班がネパール、B班がフィリピンへとそれぞれ向かいました。
私はA班として参加し、パンク町田先生、ゴルジラーメンから1名、日本ペット診療所スタッフ3名、ペットリロケーションから1名の計6名でネパールを訪れました。
私自身、入社してまだ4か月目ということもあり、この研修旅行は病院スタッフの皆さまや他部署の方々、そして町田先生ともゆっくりとお話をし、親睦を深める貴重な機会となりました。
また、今回が初めての海外でしたので、あふれる期待を胸に研修に行ってきました。
出発当日、午前10時ごろに搭乗し、11時ごろに出発。約9時間のフライトを経て、ネパールの首都カトマンズへ到着しました。飛行機から降りた瞬間、日本とは全く異なる雰囲気に包まれており、ワクワク感が一気に高まります。
異国の文化や景色に触れる初めての経験に、期待と興奮が入り混じるスタートとなりました。
ネパールに到着して初めての夜は、現地のレストランでネパール料理を楽しみました。中でも「モモ」という料理がとても美味しくて思い出に残っています。モモは、ネパールの伝統的な蒸し餃子のような料理で、モチモチとした皮の中にジューシーなお肉や野菜の餡が詰められています。スパイシーな餡に私も虜になり、今回の旅行では皆も何回も食べてしまうほどでした。
そのほかにも、スパイシーなカレーやダルバート(ネパールの定番の定食)、現地のビール等さまざまなメニューをみんなでシェアしながらいただきました。それぞれに異なるスパイスの風味があり、日本では食べることができない美味しさでした。
食事中はネパールの民謡が演奏されていて、料理だけでなく音楽や雰囲気を通じてネパールの文化を存分に感じることができました。
旅の2日目は、国立自然公園のあるチトワンへ向かう移動から始まりました。
現地の方が運転するハイエースに揺られ、山々を越えて約8時間の道のりでした。
舗装が不十分な箇所が多く、車体が大きく揺れるたびに少しの不安と緊張がありましたが、自然の美しい景色を楽しむこともできました。
到着後、まず訪れたのは野生動物保護施設です。
ここでは保護区域内で傷ついた動物たちが、隔離や治療を受けています。
印象的だったのは、特別に保護されていた2匹のサイの赤ちゃんです。
虎に襲われ噛まれて傷を負っていたとのことでした。現在は施設で治療を受けながら静かに暮らしていました。いずれ自然環境に帰っていくことでしょう。
とても穏やかな様子で、私たちは現地の獣医に直接触れる許可をいただき、その肌にそっと手を触れた瞬間の感動は忘れられません。
さらに、施設内ではゾウも多数保護されており、その治療の様子を間近で見学する機会をいただきました。
ゾウたちは大きな身体ながらも繊細な一面があり、施設の方々が細心の注意を払ってケアされている様子がとても印象的でした。
夕方には、ガイドさんの案内でサンセットを見るために川沿いを散策しました。
川沿いの地域には地元のお店があり、道中の民家ではヤギや鳥の仲間のバリケン、水牛が飼育されていて、のどかな雰囲気が広がっていました。ヤギやバリケン等は食用になるようです。
川では野生の採食中の沼ワニや水辺に集まる多数の水牛を観察することができました。
特に、双眼鏡で沼ワニを観察できたときは、私たち一同大興奮!その迫力ある姿に驚きと感動が入り混じる瞬間でした。
夜、ホテルに戻ると、ネパール特有の生き物たちにも出会いました。壁に唐突に現れるヤモリやホテル入り口でひっそりと現れたカエル。自然の豊かさを身近に感じることができ、心が癒されました。
朝8時頃からカヌーに乗り、自然観察を楽しむところからのスタート!
穏やかな川の流れに身を任せながら、カワセミやワニを観察しました。カワセミの飛ぶ姿と美しい羽の色に、皆魅入ってしまいました。
景色も素晴らしく、自然を体全体で感じられる時間はまさに最高でした!ただ、カヌーが少し不安定で、片側に体重をかけると傾いて水が入りそうでドキドキ。スリルも含めて忘れられない体験でした。
カヌーを降りると、次はジャングルの散策へ。現地のガイドさんから「野生動物に刺激を与えないよう、静かに歩いてください」との注意を受け、慎重に進みました。
稀にトラやサイが飛び出してくるようです。
道中では巨大な蟻塚やサイの糞があり、それを見ながらガイドさんに説明していただき、学びとスリルを兼ね備えた経験をしました。
また、休憩所では日本ではあまり見ることのない野生のトカゲを発見。異国ならではの雰囲気を楽しめました。
午後は専用のジープサファリ車でチトワン国立公園保護区内を見学しました。車からはシカや沼で休むサイを間近に観察することができました。柵のない野生の動物たちの姿は、迫力と自然そのままの息づかいを感じ、特にサイの堂々とした姿に感動しました。サイの上にはサギが3匹乗っていてまさに自然!
トラも近くに生息しているというお話を聞いて期待していたのですが、残念ながらその日は実際に見ることはできませんでした。でも足跡を発見し、すぐ近くに本当にトラがいるのだと思うと、興奮すると同時に緊張を感じます。
途中からスコールに見舞われ、乗車していた全員がびしょ濡れになりました。スコールの多い時期に行く事は分かっていましたが、まさかこのタイミングで!となり予期せぬハプニングでしたが、普段の生活ではなかなか経験できないことで、むしろ楽しく思えました。雨の中でも自然と笑いがこぼれる、素敵な体験でした。
自然の中で過ごしたこの日は、体力をたくさん使った分、みんなヘトヘトでしたが、達成感と楽しさで心が満たされました。
この日は、チトワンからカトマンズへ戻る日でした。移動は再びハイエースで、約8時間の長旅です。行きの道中でかなり揺れたこともあり、少し慣れたかなと思っていましたが、やはり揺れる車内は体に堪えました。背中も腰も疲れていくのが分かりました。
それでも、途中でぐっすり寝てしまいしました。気づいたら先輩の肩をお借りしていました...でもおかげで少し楽になりました!本当にありがたいです!
朝の出発前には、街中を散策する時間もありました。お土産を見たり、町の雰囲気を楽しんだりしていると、なんとパンク町田先生が馬車に乗って登場!
突然の光景に私達は大笑いでした。ネパールならではの光景と、先生のユーモアに、思わず「独特な世界観だなあ」と感じた瞬間でした。
カトマンズに到着後、ホテルでひと休みした後に、ペットリロケーションの方と平先生と一緒にお昼ご飯を食べに行きました。地元の定番料理「ダルバート」をいただきましたが、これが本当に美味しい!
今回の旅行で私はこの料理が1番好きでした。ちなみにカレーはマトンが1番です!
レストランでは、ネパール語で店員さんに話しかけてみるという小さな挑戦も。つたない言葉にも笑顔で応えてくださる店員さんたちの気さくさに、改めてネパールの人々の温かさを感じました。
夕方には、カトマンズ市内を散策。途中で見つけたのは、公衆用の「洗う場所」のような設備。
後からネパールの方にお話を伺うと、日本でいう「コインランドリー」のような役割を果たしているとのことでした。
現地の生活文化に触れる機会となり、とても興味深かったです。
この日はネパールの寺院巡りに丸一日を費やしました!
ガイドはパダムグルンさん。
日本語がとても堪能で、わかりやすく丁寧に説明してくださいました。質問にも優しく答えていただき、寺院やネパールの文化について楽しく学ぶことができました。
ネパールは、多種多様な寺院が点在する、宗教と文化の魅力に溢れた国です。ヒンドゥー教と仏教が共存するネパールでは、それぞれの宗教的伝統が色濃く反映された寺院を巡ることで、その土地ならではの文化や歴史を深く知ることができます。
有名なスワヤンブナートは仏教寺院でありながら、ヒンドゥー教徒も訪れる場所です。
ここでは、近くに猿が現れる場面も。かなり近くまで寄ってくるので少し怖かったですが、それもまたネパールらしい経験でした。その為、スワヤンブナートは猿が多く存在することからモンキーテンプルとも呼ばれています。
パシュパティナート寺院ではヒンドゥー教徒の遺体を焼いて灰にする火葬場があることで有名です。たくさんの教徒や観光客が居ました。聖なる川、マグマティ川の川岸にあるパシュパティナート寺院で、決して日本では見ることのない光景を見ることができました。
丸一日を使った寺院巡りは、学びと発見に満ちた充実の時間でした。美しい建築物を眺めながら、ネパールの歴史と信仰に触れることができ、とても勉強になる一日になりました。
この日は、バーデンで働いているネパール人の方のご実家にお邪魔しました。
朝からたくさんの家庭料理を振る舞っていただき、お腹いっぱいに!
地元の味を堪能しながら、心も体も幸せで満たされました。お家の方々はとても優しく、特にネパール語だけでなく英語も堪能で凄いなと感じました。
終始温かい雰囲気で楽しい、ひと時を過ごすことができました。
その後はご家族の甥っ子さんとみんなで動物園(Central Zoo)へ。
ネパールならではの動物が多数展示されていて、貴重な体験ができました。一見すると簡素な展示にも見えますが、自然そのものを活かしたような作りが特徴的で、動物たちがのびのびとしているように感じました。
私の拙い英語ではありましたが、年齢の近い甥っ子さんとお話する場面があり、動物の事や自分たちのことを話し、笑い合ったり、とても楽しい交流ができました。この旅を通して、言葉が多少違っても気持ちの共有は出来ると、改めて感じました。
夜は日本料理のお店へ。久々の日本のお米で気分が上がりましたが、日本のものとは少し違う部分もあり、「日本が恋しいな」と感じる瞬間も。
私は特にラーメンが恋しかったです。異国で日本料理を食べることで、改めて日本の文化や味の魅力に気づかされました。
この日は会社のネパールの方におすすめされたレストランを訪れ、カティヤをいただきました。
カティヤとは、ネパールの伝統的な料理で、特に現地で人気のある一品です。
壺のような容器で、ヤギ肉をメインに壺ごと火を通して作られます。
その深みのある味わいは、地元の食文化を感じさせてくれます。料理が運ばれてくると、その香りと見た目からすでに期待が高まり、ひと口食べた瞬間にみんなの表情が笑顔に変わりました。「この旅で一番美味しい!」と大絶賛。ネパール料理の奥深さを堪能する時間となりました。
さらに、カティヤを作る様子も見学させていただきました。
飲み物にも驚きがありました。
私はレモネードを頼んだのですが、スパイスが使われている独特なドリンクで、どこか硫黄のような香りが漂い、初めての感覚にちょっとびっくりしました!しかしそれも含めて楽しい体験になりました!
ついに帰国の日がやってきました。この日は、ダッカを経由しての移動となり、丸一日を費やす長旅に。
どれくらい長かったかと言うと、9月1日の12時頃にネパールの空港を出発し、日本に到着したのは9月2日の10時頃。
移動の疲れはさすがに感じましたが、皆さんと一緒だったので、どこか楽しい気持ちのほうが勝っていました。
やっと日本に到着した瞬間、ほっと一安心。「久しぶり日本!」という気持ちが湧き上がり、懐かしさとともに、心が温かくなるのを感じました。疲れよりも、この旅で得た楽しさや感動が大きく、改めて「全て最高の経験だったな」と思いました。
今回の旅を通して、海外の文化や人々の温かさ、動物たちのことをもっと知りたいという気持ちが強くなりました。また、この経験を活かして、今のお仕事もさらに頑張っていこうと心に決めました。
ネパールで過ごした日々は、私にとってかけがえのない時間となり、多くの学びと新たな目標をもたらしてくれました。この気持ちを胸に、これからの日々に全力で向き合いたいと思います!
そして実は今回の海外研修は少し特別なものとなりました。
行きも帰りも予定していた飛行機が機材トラブルの影響で飛ばず、急遽スケジュールが変更になるという状況に直面しました。このような予期せぬ出来事が起きてしまい、私は不安を感じました。
しかし、先輩がたの冷静な対応を目の当たりにして、本当に感動しました。状況を正確に把握し、関係各所に的確に連絡を入れ、代替案を瞬時に考えて行動される姿は、まさに「臨機応変」という言葉がぴったりでした。
さらに驚いたのは、周囲の人々への配慮を決して忘れない点です。焦る私たちを優しく落ち着かせながら、次に何をすべきか的確に指示を出してくださったのです。その姿を見て、「こういう方こそ信頼されるリーダーなのだ」と心から尊敬の念を抱きました。
私はまだまだ未熟ですが、いつか先輩のようにどんな状況でも冷静に対応し、周囲を安心させられるような存在になりたいと強く思いました。今回の経験を胸に刻み、これからの自分に活かしていきたいと思います。