世界中の素晴らしい動物たちとの出会い

Meeting with wonderful animals around the world

December 11, 2025

インドネシア海外研修 ≪スマトラ~ジャカルタ班≫

COUNTRY Indonesia/インドネシア

8/31〜9/7国際協力の一環として、スマトラ、ジャカルタへの研修に行ってまいりましたのでそのご報告をいたします。

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メインの活動場所となったスマトラ島の南部lampung県にあるWay Kambas国立公園では、スマトラゾウ、スマトラサイの保護施設に派遣されました。

どちらも人間の活動拡大によって生息数を減らした経緯があり、現在は保護区において、それぞれ治療や管理が行われています。

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ここでは、それぞれの施設で病気や治療についてお話を聞くことができました。

スマトラゾウは、治療、ケア方法についても象使い(マフート)を中心に日本で言う所のハズバンダリートレーニングによる皮膚のケアや、蹄の管理、体重測定、点滴、注射、一部の外科処置が行われています。

管理下の象たちは日中の間に放牧のように草原で採食などを行い、夕方に池での沐浴を行うルーティンがあります。

象たちは自分で食べる草を選び取って体調管理をしているという事実にとても感心しました。

野生動物や人間の祖先には備わっていた能力なのですね。

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日本にも飼育下のスマトラゾウが輸入された経緯があり、将来的に輸送を行う場合の方法論や展望について知見を交換しました。

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スマトラサイについては、警戒心が強く、飼育管理に重きが置かれており、治療は少ない反面、繁殖に力が入れられています。

スマトラサイでは人工授精(AI)技術の確立を目指しており付随したホルモン値の測定や、超音波検査等を行っています。

こちらからは、繁殖について日本の家畜繁殖の例などについて情報共有しました。

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国立公園では、ゾウ、サイ施設とも設備面での老朽化や薬剤を確保するルートが少なく、常用している薬品のリストや手に入りにくい駆虫薬について聞き取り、政府間を通して日本から協力する方法を模索していく事となりました。途中、小動物臨床に携わる獣医師の方とも話す機会があり、日本の獣医療技術についてご紹介することが出来ました。

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その他訪問場所:ラグナン動物園

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その他訪問場所:ジャカルタにある鳥市場(Pasar Pramuka)